2代目が考える事業承継(その2)

調剤薬局を事業承継したと言う話は、以前にもお伝えしておりましたが、その後数ヶ月が経ち、目先の忙しさに追われてはいますが、色々と取り組みを考えているところです。

 

1、給与体系の見直し

1番最初に取り組んだのは、これまでほとんど見直してこなかった時給や給料制度の改革です。

入社してしばらく経つにもかかわらず、あまり時給が上がっていない方の時給を少しアップしました。
ほんの少しではありますが、ご本人にとっては大きな違いになったようでとてもやる気を感じてくれました。

もう1人週4日フルタイムで働いていただいてる方も、これまで時給で対応してきましたが、月給制に変更しました。
世間では短時間正社員と呼ぶそうですが、時間が短くて、それでも正社員扱い(社会保険付)です。
この方も月給制になることに大変喜んでおられました。

それでも、当社の場合はまだまだ給料が安いと私も思います。

もう少し他社並みの給料を用意できるように頑張りたいと思います。

2,新たな人材募集

 調剤事務は、月曜から土曜までの間を事務2人で何とかやりくりをしてきましたが、何かあると薬局に大きな穴を開けることになりかねません。

すこし余剰と思われるかもしれませんが、現在の事務2名がいない間のカバーをしてくれる人が必要となり、追加で事務の方を1名雇うことにしました。

事務の方を探すにあたり、求人はハローワークと会社のホームページに掲載し、ハローワークは掲載してから約2ヶ月、比較的見つかりやすいという調剤事務でも応募がありません。

 
何か表現が悪かったかなと何度も書き換えしながら待っていると1人ご応募がありました。

この方は薬局のご近所にお住まいで調剤事務の経験があり、当社で使っているレセコンと同じメーカーを使用されていたそうで、面接ではとても良い印象受けました。

面接に来られたその方も良い印象を受けたようで、その晩にはメッセージが届き「ぜひここで働かせていただきたいと言う気持ちが強くなった」とお気持ちを書いていただきました。

出会いはご縁、と思っていますし、ご応募頂いた方が働きたいとおっしゃっていただいて、私たちから見てもこの方以上の方が面接に来ていただけるのはなかなか難しいだろうと思います。

 

その事務員さんの求人活動している最中、薬剤師さんのパートの方が退職されることになりました。
パートの方が1名欠員になってしまったのです。
一難さればまた一難。。

 

そこでまた薬剤師さんの募集をハローワークに行いました。

近所の薬局の先生方によると、薬剤師はハローワークでは見つからないと言うのが定説のようです。

ハローワークの応募者はろくな人がいない、などなど様々な悪いお話がありましたが、当社では求人エージェントに依頼するお金もなくハローワークを利用することにしました。

 

そこで工夫したのは、他社の募集と異なる求人票になうように求人票の内容を工夫しました。

他社の求人を見ると、正社員、もしくはパート薬剤師と言う募集が非常に多いです。

パート薬剤師に至っては時給が2600円、2800円と言うな高額なものも存在しますので、当社のような小規模の調剤薬局では「時給」から魅力に欠けています。

 

そこで私たちの都合に合わせた「時短正社員」の求人票を作り、薬局内の雰囲気がわかるようなコメントも入れていました。

ほぼ毎週にわたり求人票を少しずつ見直して、当社のような職場をイメージする方が、私たちの薬局を見つけていただけるように努力をしてみましたが、ほぼ1ヵ月問い合わせすらもありませんでした。

しかしある日ハローワークから電話がありました。求人を見て応募したいって言う方がいらっしゃいますとの事。
私にとってとても嬉しい瞬間でした。

 

ご応募の方は「ある条件」を設定して求人を探さされた結果、当薬局が1件のみ表示され、この1件にご応募して頂いたそうです。

そして面接のあと、この方に仲間として頑張っていただくことに決まりました。

ここまでで必要な人は少し過剰な状態ではありますが、人員は整ったと言うことになります。

3,新たな人材の効果

新しく加わった調剤事務さんと、薬剤師さんお二人ともすぐに職場に馴染んでいただき、お二人に入って頂いたことで薬局内の雰囲気がとても明るくなりました。

私たちの薬局に勤めていらっしゃる方は、皆さん真面目な方が非常に多いです。

そしてそれぞれの方が患者さんに向き合う姿勢をお持ちで、それぞれの強みを生かした患者様対応ができる方たちばかりです。

 

私はそのメンバーを見ていて、なんとしてもこの人たちがずっと働き続けられる場所を作り作るしかない、作らなければならないと強く思うようになりました。

私は今まで一緒に働く仲間が働きやすい環境を整える役割を果たしたい、そして明るく楽しく働ける職場の雰囲気を出せる人でありたいと思い続けてきましたが、それは簡単ではなく築き上げるものなのでしょう。

 

新しく仕事を経て、患者様を増やして、有能な仲間たちが高く、気持ちよく働ける職場にしていきたいと言う気持ちがとても強くなりました。

 

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