事業承継して1年が経ちました(二代目奮闘記)

(家業の調剤薬局を母から事業承継して1年が経過しました)

早いもので、昨年事業承継を行ってから1年が経過してしまいました。 

振り返ると、ただ名前を変えただけの昨年10月ごろから、代表者変更の各種手続きに追われ、経理には手がつかないまま年を越し、新たな従業員の方をお迎えするなどしているうちに約1年が経ちました。

 

この期間中、様々な課題(あえて課題といいます)が目の前に現れては、対策をして乗り越えてきたように思いますが、たぶん将来もこの繰り返しではないかと思います。

 

1、1年の振り返り

この1年、何を行ってきたか。

あっという間でしたが、日々の業務に加え、課題が次々に現れてくるので対策に追われた一年でした。

 

小さな課題は、その都度解決しました。

課題が小さいので自分でなんとか解決できるものが多かったというのが解決できた理由です。

 

しかし、大きな課題については、自分はどう動いたらよいのかわからず、動いてもうまくたちまわりできず、不満噴出でもんもんとした日々が続きました。

 

悪いことばかりではありませんが、えたいの知れない灰色のものを抱えているように感じていました。

そう思っている頃は「事業承継しなければよかった」と何度も後悔しました。

 

また、自分自身が中小企業診断士として、通常は中小企業の支援を行っているのに、自分のこととなると箱に入った状態で、ふかんできないまま打つ手が浮かばない状況でした。

「こんなとき、誰か相談できる人がいたらいいのに」と何度も思いました。

 

2、困難を克服できたのは

こんな状態を変えられたのは以下の2つを心がけたからです。

1)社長業をバリバリこなす友人をモデリングした

 会社を経営する友人がいて、彼は会社を倒産から立て直し自社ビルまで作ってしまったほどです。
 最初からうまく行ったわけではないらしく、少しばかりは苦労話を聞きましたが、彼の前向きで従業員を信じて任せる姿勢がとても素敵だと思っていました。

 私が課題に遭遇したとき、私は「彼ならどうするだろう」と考え、前向きで諦めない彼なら「何を選ぶか」を想像します。

これを「モデリング」といいます。理想のモデルとして行動の結果を分析することです。


 ここで、本当に彼がどちらを選ぶか助言してくれるわけでもなく、違う選択肢を選ぶかもしれませんが、私の中で想像した彼ならどう選ぶか少し背伸びして選ぶことで乗り越えてきました。

 

2)自分の思う方向に進める

 今までも会社や集団の中で、「全員一致」が整う意見はありませんでした。

 私の会社も同様です。

  

 考え方を変えて、意見はきくけど、私が決める。

 それが経営判断です。

 

 会社のお金を使って、経営を行うための「経営判断」ですので、最終的には私が決める。
 考えてみれば当たり前ですね。

 

3、受け身からの脱却

現状に満足しなければ、動くしかない。

引き受けたからには、良い方向に向かう。

限られた資源(ひと、もの、かね)をできるだけ少なく活用して、大きな成果を得る。

 

そう思って、自分自身の省力化と、会社として整えなければならないことを先に着手しました。

これらのシステム等は、多少経費がかかりますが、判断基準としては

  • 私の時間を有効に使える
  • 手作業工程を効率化できる
  • 新たな生産性向上に寄与する
  • 考えなくても良い工程であること
  • 今後の発展につながる内容であること

 などを考慮して導入対応しました。

 

以下、項目だけですが記載します。

・給与体系の見直し
 今までは時給バランスが整っていなかったので、こちらを少し修正しました。

・勤務シフトの提示方法変更
 必要なときに必要な方に入って頂きたいので、提示方法を変更しました。

・勤務シフトのシステム化(Airシフトを導入)
 これは「Airレジ」というレジシステムを使っていて、同じサービスブランドの中にシフト管理サービスがあったので、使わせて頂きました。

・給与計算のシステム化(freee人事労務を導入)簡単な給与計算ソフトを検索して導入しました。これまで手計算でしたので、保険料率などの変更に追いつかず度々間違いが発生していましたが、ほぼ間違いはなくなりました。

・在庫管理システムの導入

・顧客維持策として「公式LINEによるフォローアップシステム」を導入

などなど、私自身が考える改革を行ってきたつもりです。

 

便利になったものもあれば、あまりうまくいかないものもあります。

しかし、すぐに対応策を変えてしまっては継続できないばかりか、習得にかかった時間や、導入経費などがそのまま無駄になってしまいます。
そういう意味では、しばらく(3年くらい)は継続していく必要がありますね。
何でも最初は使いづらいもの、使えるように工夫して改善して、やっと自分の手足になるのです。

 

しかし、従業員の方々の中にはこれらの対策を「面倒なこと」と考える方も多く、実稼働まで進むのは容易ではありませんでした。

自分自身が勤めていた時を思い返すと、新たな仕組みや制度が変わる時には、私も抵抗していたように記憶していますので、少しでも環境がかわることに抵抗を感じる方は多いと割り切った方がいいかもしれません。

 

4、持続可能な経営への取り組み

 限られた資源(ひと、もの、かね)の範囲内でどのように持続可能な経営をおこなっていくか。

 今はこの大きな課題に取り組んでいます。

 

 現在お越しいただいてる患者様はいつまで来てくれるのでしょうか?

 お客様は「既存顧客」と「新規顧客」の2種類しか存在しません。

 もう一つの概念として「客単価」というものも存在しますが、今回は「顧客」についてお話したいと思います。

 

顧客として今までのように来てくださる「既存顧客」もいれば、 離れていかれる「既存顧客」もいらっしゃいます。

どうしても「既存顧客」は減っていくものなのです。

 

となると、「新規顧客」を開拓しなければなりません。

住宅地にある調剤薬局がどのように新規顧客を開拓していけるのか?

これが永遠の課題です。

 

しかし、できないことはない。

そう信じて日々課題に向き合います。

 

どの会社であっても同じようなことが起きています。(となりの芝生だけが青くはない)

皆さん(2代目)は、とにかく新たな取組や姿勢を示しながらお客さまと従業員からの信頼を勝ち取っていくしかないのです。

 

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