事業承継を受けました。(二代目が考える事業承継)

私自身は専門家として「事業承継」についてのご相談を受けていますが、この度自分自身が両親の経営する調剤薬局を事業承継しました。

 

薬剤師ではない私が調剤薬局を経営できるのか?

ほかの仕事(中小企業診断士)をしながら経営者ができるのか?

赤字になって経営ができなくなったらどうしよう?

従業員さんを守り切れるか?

などなど、いつもなら中小企業診断士として助言をしている立場でも、自分の身にふりかかると思うとまた違った感覚で、不安がないとは言えません。

 

しかし、高齢になった両親を見ていると、日常生活は問題なくできていても、仕事では難しいことに直面したり、環境の変化が受け入れられなかったり、その結果はお客さまや従業員の皆さんにご迷惑をおかけしてしまうことになるのではないかと考えるようになっていきました。

 

そして、とうとう私も覚悟を決めて「事業承継」をする事にしたのです。

 

振り返れば「事業承継」の話が出たのは、最近の事ではなく数年も前にさかのぼります。

数年も前から話が出ていたので、さぞ準備は十分にできていると思われるでしょう。

 

私も専門家の立場から助言するなら、「事業承継計画を立てましょう」と提案します。

「事業承継計画」を立てる際に、最初にお聞きするのは「いつ頃事業承継されるご予定ですか?」とゴール(ある意味スタート)の時期です。

 

当社の場合、両親は現役で仕事をしている二人ですので「できる限り続けたい」という意向がありました。

「来年には引継ぎを」と、新たな従業員の方を雇用して準備を始めましたが、「まだ早い」と一向に業務の引継ぎは進まず、結局は何も業務の引継ぎなく、それから何年も月日が過ぎていきました。

 

「引き継ぐ」と言っているのに一向に進まない、このようなケースは実はよくお聞きします。

多くは前経営者の方がプレーヤー(職人)のケースです。

ご自身が今まで築き上げてきたことなのでご自身は出来るのですが、これを人に教えるというのは非常に難しいのです。

 

私も何度も「業務引継ぎをしてほしい」と嘆願しましたが、「引継ぎしない」のではなく「引継ぎをどうしたら良いのかわからない」のです。

そこに私なりの覚悟が芽生え、「引継ぎができない」なら「引き取ってあげよう」と視点を変えました。

 

前代表者には、少々、酷なことかもしれませんが、追いつめたところでできないものはできない。

その代わりに、次々にやってくる「業務」のひとつひとつを、私が受け取る方式です。

 

最初は登記簿の「代表者を変えた」だけでしたが、私は「新たな代表者」となって役割を果たすことにしたのです。

 

まず最初の難関は、調剤薬局の届出関係の「代表者変更」でした。

もちろん、今までどうやってきたかを前代表者に聞いても、返事はありませんので、項目だけをリストアップして管轄部署に問い合わせして必要資料を揃え提出しました。

なんとか一通り対応が終わりました。

 

私が専門家として事業承継の支援をさせて頂く際には、下記の一覧表を現経営者と後継者の方に書いて頂いています。

事業承継計画(マイルストーン)例

※事業承継されるご本人さまのみ、下記のリンクからExcelシートがダウンロードできますので、ご活用ください。

事業承継計画(マイルストーン)例

 

この事業承継計画を使って、必要な項目を書き出して、事業承継するタイミングまでにいつ行うのか計画を立てる一覧表としてご活用ください。

 

私の場合は、そのタイミングがありませんでしたので、備忘録として「引継ぎとして行った記録」を書き出しています。

いつの日か、私が事業承継する際に役立てられるかもしれません。

 

その他ですぐに着手したのは下記の項目です。

・給与計算の自動化

・経理処理や決算処理の引継ぎ

・従業員の方の雇用体系の整備(時給見直し、正社員化、役割の明確化など)

・事務担当の増員(新たな事業に着手できる体制構築)

 

今後は、多くの事業承継を控えている後継者の方に、経験者として、専門家としても情報発信を行っていきたいと思います。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です