中小企業診断士として、これまで多くの企業の事業承継
支援してきました。
後継者の悩みを聞き、先代との関係を整理し、
承継計画を一緒に作る。そういった支援を
繰り返す中で、「承継は感情の問題だ」ということを、
クライアントに伝えてきました。
しかし数年前、自分自身がその当事者になりました。
母の経営する調剤薬局を引き継ぐことになったのです。
最初の動機は、ぼんやりしていました
「母がずっと働ける職場を、残したい」
母から言われたわけではなく、
双方でなんとなくそういう話になり、
何度も話し合った末に承継を決めました。
経営方針について意見が食い違うこともありましたが、
最後に母は「あなたの思うようにやってください」と
言ってくれました。
支援する立場として「先代の言葉の重さ」を
頭では理解していたつもりでしたが、
実際にその言葉を受け取ったとき、
体で感じる重さは全く違うものでした。
技術の変化が、現場を変えていきます
現在、薬局の現場では急速な電子化・IT化が進んでいます。
・キャッシュレス決済(クレジット・QRコード)の普及
・電子薬歴へのAI活用
・マイナンバーカードを活用した窓口対応
これらの変化は、患者さんにとっては利便性の向上です。
一方で、長年この仕事を続けてきた母にとっては、
覚えることが次々と増え、
変化についていくことが難しくなってきています。
「母がずっと働ける場所を残したい」と思って
承継したはずが、
その母がだんだん働きにくくなっていく様子を
隣で見ている。
それが今、私が経験している事業承継のリアルです。
支援する側から、当事者へ
この経験を通じて、
「知っている」と「やる」は全然違うということを
改めて実感しています。
理論やフレームワークは大切です。
でも承継の現場には、
理論だけでは整理できない感情や関係性があります。
この経験をもとに、
事業承継をテーマにしたセミナーを行っています。
後継者として悩んでいる方、
承継を検討している経営者の方に、
少しでもお役に立てれば幸いです。
詳しい内容はnoteにも書きました。
▶ note記事はこちら
https://note.com/hiroji_mouri/n/nab747503de35?sub_rt=share_pb
セミナー・講演のご依頼はこちら
https://www.mouri-consultant.com/seminar-course/


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