話が伝わらない。同じように感じてもらえない。何を考えているのかわからない。
職場でも、家庭でも、日常的にそんな場面に出くわしませんか?
私はコンサルタントとして経営者に向き合う現場で、何度もそんな壁にぶつかってきました。
一生懸命に資料を作って、丁寧に説明したのに、なぜか全然刺さらない。
薬局のスタッフ同士が話しているのに話が噛み合わない。
家族との会話で「そんな話をしていないのに、なぜその話になる?」と感じた瞬間。
きっとあなたにも、似たような経験があるはずです。
そもそも、なぜ「伝わらない」が起きるのか
結論から言います。
あなたのメガネで見た世界と、相手のメガネで見た世界が違うからです。
ここで言う「メガネ」とは、その人が長年かけて作り上げてきた「世界の見方・解釈の仕方」のこと。
そしてそのメガネは、次のようなプロセスで作られます。
メガネはこうして作られる
体験 → 感情 → 身体へ浸透 → 知らないうちに解釈 → いつの間にか信念に変わり → 行動パターンへ
幼い頃、親に叱られた体験。
友達に無視された体験。
逆に、誰かに褒められた体験。認められた体験。
そういった体験は、必ず感情を伴います。
そしてその感情は、頭で考える前に身体に刻み込まれていきます。
「あのとき怖かった」「あのとき嬉しかった」という感覚が、繰り返されることで無意識の解釈に変わっていきます。
「失敗したら怒られる」
「頑張れば認めてもらえる」
「自分の意見を言っても無駄だ」
やがてそれは、本人も気づかないうちに「そういうものだ」という信念になり、日々の行動パターンに染み込んでいく。
これが「パーソナリティー」の正体です。
だからこそ、同じ出来事を見ても、人によって感じ方も反応も違う。
それは当たり前のことなのです。
「相手が理解してくれない」という思い込みを手放そう
ここで一度、立ち止まって考えてみてください。
「相手が理解してくれない」と感じているとき、あなたはどんなメガネで相手を見ていますか?
実は、相手を「理解してくれない人」と決めつけている時点で、すでに自分のメガネを使っています。
相手が違う反応をするのは、相手がおかしいのではなく、相手には相手のメガネがあるから。
伝わらないのは、あなたが悪いわけでも、相手が悪いわけでもありません。
ただ、共通言語がまだ足りていないだけです。
では、どうすればいいか。2つのアクションを試してみよう
① 相手を決めつけるのをやめて、質問してみる
「なぜそう考えたのか」「どうしてそう思ったのか」
相手に素直に聞いてみてください。
決めつけは自分のメガネから生まれます。
質問することで、はじめて相手のメガネが見えてきます。
② まず相手の話をよく聞く
自分の言いたいことを伝えることより先に、相手が何を感じ、何を考えているかをちゃんと受け取る。
聞くことは、相手のメガネを知る最短ルートです。
コミュニケーションは「伝える」より「理解しようとすること」から始まる
話が伝わらないとき、つい「どう伝えるか」を考えがちです。
でも本当に必要なのは、「相手はどんなメガネで世界を見ているのか」を理解しようとする姿勢かもしれません。
相手のメガネを少し理解できたとき、コミュニケーションは驚くほどスムーズになります。
ぜひ今日から、「なぜそう思ったの?」のひと言を試してみてください。
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