「この道は、あなたには向いていない」
そう言われているような気がする瞬間が、人生には何度かあります。
高校、大学、就職、資格試験、事業の立ち上げなどなど。目標を決めて、夢を描いて、一生懸命に進んできたはずなのに、気づけば壁にぶつかっている。
特に経営者やビジネスパーソンの方とお話ししていると、こうした「思うように進まない現実」に直面している方が本当に多いと感じます。
- 会社のやり方を変えようとしたが現場が動かなかった
- 新しい取り組みを始めようとしたが、思うような成果が出ない
- 誠実に向き合っているつもりなのに、なぜかまわりに理解されない
- 先代のやり方と自分のビジョンとのギャップに悩んでいる
私自身も、もともと落ちこぼれでしたので、思うことが実現できないことの方が多かったのです。
いつしか「何かを目指すこと」自体に疲れてしまった時期もありました。
でも、今振り返ると、あの時うまくいかなかったことにこそ、意味があったのだと思えるのです。
今日は、私が資格試験の失敗や独立後のマンネリを通じて学んだ「思うように進まない時の思考法」について、具体的な事例とともにお話しします。
うまくいかないのは、「向いていない」からではなく
私の資格試験失敗談
資格試験の話をします。
私は中小企業診断士や1級販売士という難関資格には合格できましたが、実は断念した資格も数多くあります。
勉強時間を確保して、テキストを開いて、問題を解いて、でも全然歯が立たない。
あの時は悔しかったし、「自分はダメなんじゃないか」と落ち込みました。
周りの合格者を見ては、「自分には才能がないんだ」と自分を責めました。
でも今思えば、問うべきは別のことだった
でも今思えば、こう問うべきだったのです。
- 本気でその資格に向き合っていたか?
- 本当に自分の将来にその資格が必要だったか?
答えは「NO」だったんです。
資格試験の勉強は、知識を得るプロセスとしては価値があります。
でも、その資格を活かせる環境がなければ、その試験は「取らなくてもいい」ものだったのかもしれません。
「向いていない」ではなく「違う道がある」
うまくいかなかったのは、自分がダメだからではなく、「この道はあなたには向いていない。もっと良い道があるよ」と教えてくれていたのだと、今は思えます。
これは単なる自己啓発的な慰めではありません。
経営の現場でも同じことが言えます。
- 新規事業がうまくいかなかった → 市場のニーズと合っていなかった、タイミングが違った
- 組織改革が進まなかった → 現場の準備ができていなかった、別のアプローチが必要だった
- 人材採用がうまくいかなかった → 求める人物像が明確でなかった、採用チャネルが違った
「失敗」は、「間違った選択」を教えてくれる貴重なフィードバックなのです。
「次のステップへ進め」というサインを見逃さない
独立後の「マンネリ」との向き合い方
中小企業診断士として独立してから、公的機関の窓口相談や講師の仕事をさせていただいていました。
収入も安定していたし、独立直後の私にとっては大切なステップでした。
でも、何年も続けていると、マンネリ化してくる。「違う何か」を求めている自分がいる。
- 収入としてはこのまま続けたい
- でも自分の今のステップとしては次へ進みたい
そんな決断ができない、フラフラしている状態が続きました。
「もうこれ以上はいいかな」というサイン
そんな時、「もうこれ以上はいいかな」と思えるような出来事が起こります。
それが、次のステップに進むサインではないかと、私は考えるようにしています。
具体的には、「仕事に対するモチベーションが下がる」、「なんか違うなという違和感が繰り返し起こる」など。
これらは、「もうこのステージは卒業していいよ」というサインです。
夢が叶わなかった時=新しい始まりのサイン
人生の中では、何かを見つけて実現させたいと思って、そこに夢を感じながら進む時があります。
でも、その夢が叶わなかった時、それは終わりではなく、新しい始まりのサインなのだと。
経営者の方でも、こんな経験はありませんか?
- 目指していた売上目標に届かなかった → でも別の事業の可能性が見えてきた
- 採用したかった人材が入社しなかった → でも社内の人材が成長するきっかけになった
- 取引先との契約が切れた → でも新しい取引先との出会いがあった
一見「失敗」に見えることが、実は次の扉を開く鍵になっていることは、本当によくあることなのです。
モヤモヤを抱えたまま、進むことはできない。コーチングの視点から
私も最初から切り替えられていたわけではない
もちろん、私も最初からすぐに切り替えられていたわけではありません。
モヤモヤがずっと頭の中にあって、何をやっても気分が晴れない。
寝てもずっとそのことを考えている。
「なんてついていないんだろう」と、考え続ける。
そういう夜は、今でもあります。
コーチングで学んだ「モヤモヤ解消テクニック」
コーチングを学んでからは、そのモヤモヤを「形を変えて、色を変えて、大きさを変えて、最後には砕いたり食べたり、放り投げたりして解消する」というテクニックを身につけました。
これは「リフレーミング」や「イメージワーク」と呼ばれる技法です。
具体的には下記のような方法です。
想像しながら下記の手順で行います。
- モヤモヤを視覚化する: 「この悩みはどんな色?形?大きさ?」
- 変化させる: 「もっと小さくしてみよう」「色を明るくしてみよう」
- 手放す: 「空に飛ばそう」「食べてしまおう」「川に流そう」
でも、テクニックだけでは割り切れない感情もあります。
頭ではわかっているけど、感情は別
「今考えても仕方がない」って、頭ではわかっているんです。
でも、悪い気配をそのまま感じていては、私自身もずっと悪い気配に支配されてしまう。
だから、こう考えるようにしています。
- 「これは自分にとって向いてないことだから、違う方向へ向かせようとしているのではないか」
- 「もっと自分に合った世界があるから、そっちを向かせようとしているんだ」
- 「今はタイミングが違うと言われているんだ」
自分に前向きな言葉をかけて、自分にとって良いことにつながるような思考に切り替える。
あなたがダメなわけではない
期待していたことが叶わないからといって、あなたがダメなわけではない。
それは違う道があるよと教えてくれているのだと、考えてみてください。
4. 「努力する」けど、「流れに身を任せる」──コントロール幻想を手放す
すべてをコントロールしようとしない
もちろん、努力はします。目標に向かって、できることはやる。
でも、すべてをコントロールしようとしない。
流れに身を任せてみることも、時には必要なのではないでしょうか。
経営における「コントロール幻想」
経営者の方と話していて感じるのは、「すべてをコントロールしなければ」というプレッシャーを抱えている方が多いということです。
- 従業員の行動
- 売上の推移
- 取引先との関係
- 市場の動向
もちろん、できる限りのコントロールは必要です。
でも、コントロールできないことまでコントロールしようとすると、自分を追い詰めてしまいます。
「努力」と「手放し」のバランス
私が大切にしているのは、「努力」と「手放し」のバランスです。
- 努力すべきこと: 自分がコントロールできること(行動、思考、スキル向上など)
- 手放すべきこと: 自分がコントロールできないこと(他者の反応、市場の動向、タイミングなど)
人生何があるか分かりません。
しかし、諦めなければ、夢は持てる。夢を持って突き進んでいけば、何か得るものがあるはずです。
この世界は、何かを得るために、様々な試練を与えてくるのだと、そう考えるようにしています。
今日はついてないなぁ、と思ったら、リフレーミングの実践
「ついてない日」の振り返り方
今日はついてないなぁと思うような日、振り返ります。
- あんなことがあった
- こういうこともあった
- さらにこんなこともあった
一旦は落ち込みますが、これは私にとって必要な経験だったんだと思い直します。
試練は乗り越えられる人にしかやってこない
こういう試練は、乗り越えられる人にしかやってこない。
もっと自分に合った道があるはずだ。
そう思うと、気が楽になると同時に、次に進む活力が湧いてきます。
「悪いこと」を「成長の機会」に変える
思うようにことが進まないのは、悔しかったり、残念だったりします。
でも、それを乗り越えた先に、大きな自分にとってぴったりな何かがあると思って進めば、そんなに悪いことではないのではないでしょうか。
経営者・ビジネスパーソンが「思うように進まない」時にできること
ここからは、より実践的な視点で、「思うように進まない時」にできることをまとめます。
① 現状を客観視する
感情的になっている時ほど、一度立ち止まって現状を客観的に見ることが大切です。
- 何がうまくいっていないのか?
- どこに問題があるのか?
- 自分がコントロールできることは何か?
紙に書き出すだけでも、頭の中が整理されます。
② 「失敗」を「フィードバック」として捉える
失敗は、あなたがダメだということではなく、「この方法では上手くいかない」という貴重なフィードバックです。
- この方法ではうまくいかなかった → 別の方法を試そう
- このタイミングでは早かった → 時期を見直そう
- この相手とは合わなかった → 別の相手を探そう
③ 信頼できる人に相談する
一人で抱え込まず、信頼できる人に相談することも大切です。
- メンター
- 同業の経営者仲間
- コンサルタントやコーチ
第三者の視点が入ることで、見えなかったものが見えてくることがあります。
④ 「次のステップへ進むサイン」を見逃さない
繰り返しになりますが、「もうこれ以上はいいかな」と思えるような出来事は、次のステップへ進むサインです。
無理に今の状況にしがみつかず、次の可能性を探る勇気も必要です。
⑤ 小さな成功体験を積み重ねる
大きな目標がうまくいかない時は、小さな成功体験を積み重ねることで自信を取り戻せます。
- 今日できたことを3つ書き出す
- 小さな目標を設定してクリアする
- 自分を褒める習慣をつける
7. まとめ:一人で抱えなくていい
現場で悩んでいるあなたへ
「思うように進まない」ことは、決してあなたの責任だけではありません。
- 他の同僚とのギャップ
- 現場の現実
- 思い描いた理想と違う日々
- 教科書通りにいかないことばかり
でも、その悩みを一人で抱える必要はありません。
私自身も、落ちこぼれで、失敗ばかりしてきました
だからこそ、あなたの「うまくいかない」に寄り添えるのだと思っています。
もし、今あなたが「どうしたらいいのかわからない」と感じているなら、一度お話ししませんか?
一緒に、次のステップを考えましょう。
この記事のポイント
✅ うまくいかないのは「向いていない」からではなく、「違う道がある」というサイン
✅ 「もうこれ以上はいいかな」と思える出来事は、次のステップへ進むサイン
✅ モヤモヤを抱えたまま進むのではなく、リフレーミングで思考を切り替える
✅ 「努力」と「手放し」のバランスが大切。すべてをコントロールしようとしない
✅ 試練は乗り越えられる人にしかやってこない。成長の機会として捉える
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