今回は福岡事業承継・M&Aセンターの経営者・企業向けセミナーのご案内です。
今回は九州を出て山口県にて経営者向けセミナーを開催いたします。
Contents
自社株評価×サーチファンドで未来を拓く!
タイトルは、自社株評価とサーチファンドについて。
従来の親族内承継や従業員承継に加えて、新たな事業承継の選択肢として「サーチファンド」という手法が注目を集めています。
しかし、多くの経営者の皆様にとって、サーチファンドはまだ馴染みのない概念かもしれません。
自社株評価については、簡単にわかりやすく税理士から解説して頂きます。
一方、聞きなれない「サーチファンド」ですが、今回は「サーチファンド」の先駆けてき存在の山口キャピタル様より、サーチファンドの意味やスキームを分かりやすく解説して頂きます。
サーチファンドとは何か?その革新的な仕組み
サーチファンドの基本的な意味
サーチファンドとは、経営者を目指す優秀な個人(サーチャー)が、投資家の支援を受けながら自ら経営したい中小企業を探し出し、M&Aによってその企業の経営権を取得し、自ら経営に参画する投資・事業承継の仕組みです。
優秀な経営者人材が自ら企業を探索、承継し、成長させる起業とは異なる新しい形態として世界中で拡大しています。
サーチファンドのスキーム(仕組み)
サーチファンドのスキームは、従来のM&Aとは大きく異なる特徴を持っています。
通常のM&Aが「譲渡企業」と「出資者」の二者間で実行されるのに対し、サーチファンドでは「経営者候補(サーチャー)」「譲渡される企業」「出資者」の三者間で取引が実行されます。
具体的なスキームの流れ
- 第一段階:サーチ活動資金の調達
サーチャーが投資家から買収先を探すための活動資金(サーチフィー)を調達します(期間:2~3か月)。 - 第二段階:企業探索と選定
サーチャーは全国の中小企業の中から、自分が経営したい企業を探し出します。 - 第三段階:買収資金の調達とM&A実行
希望の企業が見つかったら、投資家から2回目の出資(買収資金)を受け、対象企業を買収します(期間:半年~2年)。 - 第四段階:経営参画と企業成長
サーチャーが買収企業の経営者となり、企業成長を図ります(期間:5年前後)。 - 第五段階:投資回収と還元
企業価値向上を実現した段階で、上場や株式売却により投資家に資本を還元します。
なぜ今、サーチファンドが注目されるのか?その理由
日本の事業承継問題の深刻化
私が事業承継支援に携わる中で実感するのは、後継者不足の問題がますます深刻化していることです。
年間3万社近くの廃業により約22兆円のGDPが失われる恐れがあるという試算は、決して他人事ではありません。
日本の危機と言っても過言ではありません。
従来の事業承継手法の限界
親族内承継の課題
- 後継者候補の経営能力や意欲の問題
- 相続税負担の重さ
- 家族間の利害対立
従業員承継の課題
- 買収資金の調達困難
- 経営責任への不安
- 取引先や金融機関からの信頼獲得
これらの課題に対して、サーチファンドは新たな解決策を提供します。
サーチファンドの優位性
1. 事前に経営者が明確化される
従来のM&Aでは買収後に経営体制を構築しますが、サーチファンドでは最初から経営者が決まっているため、承継がスムーズに進みます。
2. 優秀な人材の確保
MBA取得者や大手企業での経営経験を持つ優秀な人材が、経営者として参画する可能性が高くなります。
3. 投資家のサポート体制
サーチャーは投資家から資金面だけでなく、経営面でのサポートも受けられるため、未経験でも経営に挑戦できます。
実際の事例から見るサーチファンドの効果
山口キャピタル様の先進的取り組み
山口キャピタル様は、日本で初めてアクセラレータ型サーチファンド事業に取り組んでいる先駆的な企業です。
同社は「金融(エクイティ)の力で地域を変革する原動力となる」というミッションのもと、2019年より国内初のサーチファンド事業を展開しています。
山口キャピタル様の取り組みは、山口、広島、福岡といった主要営業エリアに留まらず、全国の地域中小企業の課題解決を目指しており、実際にサーチャーによるMBOの実現などの成果を上げています。
サーチファンド成功事例の特徴
業界の動向を見ると、成功するサーチファンド案件には以下の特徴があります。
対象企業の特徴
- 一定の事業基盤と歴史を持つ中小企業
- 安定した収益基盤があるものの成長余地がある企業
- 後継者不足により承継が課題となっている企業
サーチャーの特徴
- 経営に対する強い意欲と責任感
- 業界知識や経営スキルを持つ人材
- 長期的な視点で企業成長に取り組める人材
経営者・企業向けセミナー開催のご案内

このセミナーをおすすめする理由
サーチファンドは比較的新しい概念であり、その仕組みやメリット・デメリットを正しく理解するためには、専門家からの直接的な説明を受けることが重要です。
私の経験上、事業承継を成功させるためには、早期の情報収集と準備が不可欠です。
今回のセミナーに参加することで、以下のメリットが得られます:
1. 最新情報の入手
サーチファンドの最新動向や成功事例について、専門家から直接学ぶことができます。
しかも今回は「サーチファンド」の先駆け的存在である「山口キャピタル様」のご講演を直接(一部はオンライン受講も可)聞ける唯一の機会です!
2. 個別相談の機会
セミナー後の個別相談で、自社の状況に応じた具体的なアドバイスを受けることができます。
3. ネットワークの構築
同じ課題を抱える他の経営者との情報交換や、専門家とのネットワーク構築が可能です。
セミナー内容のご紹介
福岡事業承継・M&Aセンターが開催する経営者・企業向けセミナーでは、以下の内容について詳しく解説いたします:
第1部 事業承継、まずは自社株の評価から(講師:小林佳子税理士事務所 所長 小林 佳子 氏)
そろそろ事業承継を検討しなければいけないが何から手を付ければよいかわからない。
株を譲渡するときの税金を払わなければいけないが、具体的にいくらになるのか。
事業承継の方向性を決めるうえで重要なはじめの一歩となる自社株評価についてお伝えします。
事業承継対策は、後回しにされがちですが税制面からも早めの対策が非常に重要です。
株価算定の目的や中長期的な対策の方向性を知ることで実現できる円滑な事業承継のためのポイントをお伝えします。
第2部 M&Aとは違う第三者承継の手法 サーチファンドとは?(講師:山口キャピタル株式会社 ディレクター 原田 信一 氏)
「サーチファンド」は、経営者を目指す優秀な個人と後継者不在に悩む中小企業とのマッチングを通じて、事業承継における「人」と「資金」の課題をセットで解決する手法です。
投資家から資金支援を受けた個人が承継企業の株式を買い取り、自ら社長として企業の更なる成長に取り組みます。
企業側にとっても、後継者候補との面談によって能力や人柄を見極めることができ、雇用や企業理念などの想いを直接引き継ぐことも可能となります。
今回は、新しい第三者承継の手法「サーチファンド」について詳しくご説明します。
無料個別相談
個別に無料相談にも対応しております。
事前予約制となっておりますので、セミナーのお申し込み時にお申し込みください。

まとめ:新たな事業承継の選択肢としてのサーチファンド
サーチファンドは、後継者不足に悩む中小企業にとって、従来の親族内承継や従業員承継に加わる第三の選択肢として大きな可能性を秘めています。
その意味やスキームを正しく理解し、自社の状況に適した活用方法を検討することで、円滑な事業承継と企業の持続的成長を実現できる可能性があります。
山口キャピタル様をはじめ、専門機関による支援体制も整いつつあり、サーチファンドを活用した事業承継の環境は着実に整備されています。
今すぐ行動を起こしましょう
事業承継は一朝一夕にできるものではありません。
早期の情報収集と準備が成功の鍵となります。
具体的なアクションプラン
- セミナーへの参加
福岡事業承継・M&Aセンターのセミナー
https://f-bsma.jp/seminar/ - 個別相談の実施
セミナー後の個別相談で、自社の状況に応じた具体的なアドバイスを受けてください。 - 社内での検討
得られた情報をもとに、役員や幹部社員と事業承継の方向性について検討してください。 - 専門家との継続的な相談
定期的に専門家と相談し、事業承継計画の策定と実行を進めてください。
事業承継は経営者にとって最も重要な経営判断の一つです。
サーチファンドという新たな選択肢を含めて、最適な承継方法を見つけるために、ぜひセミナーにご参加ください。
皆様の企業の持続的発展と地域経済の活性化のために、私たち専門家が全力でサポートいたします。

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