想定外の仕事依頼にどう応えるか|「やったことない」を力に変える経営コンサルタントの仕事論

経営コンサルタントとして活動していると、自分が想定していなかった仕事の依頼をいただくことがあります。

「それは専門外ですので……」と言いかけたことが、実は何度もありました。

今回は、そういった想定外の依頼にどう向き合うかというテーマで、私自身の経験をもとに書いてみたいと思います。

目次

「あなたならわかると思う」という一言

ある社長さんから、こんな言葉をかけていただいたことがあります。

「毛利さんなら、私よりわかると思うんですよね。手伝ってもらえませんか?」

その仕事は、私がそれまで一度もやったことのない領域でした。
内心「私で大丈夫なのか」と戸惑いを感じながらも、その言葉には不思議な説得力がありました。

自分のことを自分より信じてくれている人がいる、そう感じた瞬間、「断る理由を探すより、やる方法を考えよう」という気持ちに切り替わりました。

他にも「こういうセミナーができる人はいませんか」「こんなことはできませんか」と、想定の外にある依頼をいただくことは決して珍しくありません。
最初は戸惑うこともありますが、今では「また来たか」と少し楽しみになってきた自分がいます。

「できるかどうか」より「面白そうかどうか」で判断する

そういった依頼に対して、私はどうするか。

「専門外ですので」と一言添えれば、その場はすっきりおさまります。
でも多くの場合、私は「面白そう」「これはチャンスかもしれない」と思いながら、やってみることを選んできました。

やったことのない仕事は、たしかに大変です。何がわからないのかもわからない状態から始まります。
手探りで情報を集め、何が必要かを整理し、一つひとつ形にしていく。スムーズにいかないこともあれば、想定外のことも出てきます。

それでも、お客様と一緒に「できた」という瞬間に辿り着いたとき、その達成感は、慣れた仕事では得られないものがあります。

「作り上げていく感覚」が好きなのだと、改めて気づかされます。
ゼロから一を生み出す過程に、自分は一番エネルギーを感じているのだと思います。

自分が納得できるまで調べることが、信頼につながる

私がやったことのない仕事を引き受けるときに、大切にしていることがあります。

それは「自分が納得できるまで徹底的に調べる」ということです。

知らない分野だからといって、浅い理解のままお客様の前に立つことはしたくありません。

依頼を受けたら、まず業界の基礎知識、類似事例、課題の構造まで掘り下げます。

そこまでインプットしてはじめて、「自分の言葉」でお客様と対話できるようになります。

その積み重ねが、次の依頼を呼び、信頼の厚みになっていくのだと感じています。

なぜ、想定外の依頼が来るのか

ふと考えることがあります。

なぜ、自分の想定の外にある仕事が、私のところに来るのだろうかと。

一番の理由は、これまでの仕事をきちんとやってきたからではないかと思っています。

信頼の積み重ねが、新しい依頼を呼ぶ。シンプルですが、本質的なことです。

「あの人に頼めば、なんとかしてくれる」と思ってもらえること、その信頼は、一度や二度の仕事で築けるものではなく、地道に、誠実に、目の前の仕事と向き合ってきた結果として少しずつ積み上がっていくものだと考えています。

だからこそ、想定外の依頼が来たときに「それはできません」とすぐに断ってしまうのは、少しもったいない気がします。

「やったことがないだけで、やれないわけではない」ことは、意外と多いからです。

未経験の仕事が、自分自身にもたらす3つの価値

やったことのない仕事を引き受けることは、お客様のためになるだけでなく、自分自身にとっても大きな意味があります。

① 知らない分野を「仕事として」深く学べる

趣味で勉強するのとは密度が違います。お客様という現実の課題があり、期限があり、結果を出さなければならない。

そのプレッシャーの中で学ぶことは、吸収のスピードも深さも段違いです。

② 視野が広がり、引き出しが増える

知らなかった業界の常識、思いもよらなかった経営課題、まったく異なる意思決定の文化、それらに触れるたびに、自分の「引き出し」が増えていく感覚があります。

この蓄積が、他のお客様への支援にも活きてきます。

③ 「一緒に考えてくれる人」としての信頼が生まれる

「あの人なら、知らないことでも一緒に考えてくれる」と思ってもらえること。

これが長期的な信頼関係の土台になります。お客様が安心して相談してくれる関係性こそが、コンサルタントとしての最大の財産だと感じています。

まとめ:「やってみたら面白いかも」という感覚を大切に

もちろん、なんでも引き受ければいいというわけではありません。

自分の軸をしっかり持った上で判断することは必要です。

しかし、「やったことがない」というだけで可能性を閉じてしまうのは、もったいないことだと思います。

特殊なことでなければ、たいていのことはできてしまうんじゃないか、そんな根拠のない自信が、今の私を動かしている気がします。

それは慢心ではなく、一つひとつの仕事と向き合ってきた積み重ねが少しずつ育ててくれた感覚です。

知らない話、やったことのない仕事、できるかどうかもわからない依頼、それでも、やってみたら面白いかもしれません。

そう思えるかどうかが、仕事を広げる一番の分岐点なのかもしれません。


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